エラー対処法
2026.08.26三菱エコキュート エラーコード【HP/PIPE(120)(121)】が表示された時の対処方法について
三菱エコキュートのリモコンに、
「HP/PIPE」
「120」
「121」
などのエラーコードが表示されていませんか?
突然エラーが表示されると、
「エコキュートが故障したの?」
「お湯が沸かなくなった?」
「自分で直せる?」
「配管を交換しないといけない?」
と不安になる方も多いでしょう。
三菱エコキュートの「HP/PIPE(120)(121)」は、ヒートポンプ配管内で水が正常に循環できていない状態を示すエラーです。
三菱電機では、ヒートポンプ配管のエア抜き不足、配管のつぶれ・つまり・水漏れ、止水栓が閉じていること、配管の凍結などが原因として案内されています。
この記事では、三菱エコキュートの「HP/PIPE」「120」「121」の意味や原因、対処方法、修理が必要になるケースについて詳しく解説します。
三菱エコキュートの「HP/PIPE(120)(121)」とは?
「HP/PIPE」「120」「121」は、ヒートポンプ配管の循環に関係するエラーです。
三菱電機の点検コード検索システムでは、
HP/PIPE(120)(121):ヒートポンプ配管エア抜き不足、配管つぶれ、止水栓閉などでの循環不良(リトライ状態)
とされています。
つまり、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの間を水が正常に循環できていない可能性があります。
エコキュートは、ヒートポンプユニットでお湯を沸かし、その熱を利用してタンクのお湯を作ります。
そのため、ヒートポンプ配管の中で水がうまく循環しないと、正常な沸き上げができなくなります。
「HP/PIPE」「120」「121」の違いは?
機種やリモコンによって、表示されるエラーコードが異なる場合があります。
三菱電機の資料では、リモコンの種類によって「PIPE/HP」や「120」などの表示になることが案内されています。
また、三菱電機のFAQでは、
- 120:わき上げ温度高温異常
- 121:わき上げ温度低温異常
として案内されている機種があります。
一見すると「温度異常」のように見えますが、その背景にはヒートポンプ配管内の水が正しく循環できていないことがあります。
そのため、120・121が表示された場合は、配管の状態やエア抜きなどを確認することが重要です。
HP/PIPE(120)(121)が表示される主な原因
このエラーが表示される原因には、いくつかの可能性があります。
① ヒートポンプ配管のエア抜き不足
特にエコキュートを設置したばかりの場合に注意したいのが、ヒートポンプ配管内に空気が残っているケースです。
配管内に空気が残っていると、水が正常に循環できず、エラーが表示されることがあります。
三菱電機も、据付直後のエラーについて「偶発的なエア噛み」が原因となる可能性を案内しています。
新しくエコキュートを設置した直後に120・121が表示された場合は、まずエア抜きが適切に行われているか確認しましょう。
② ヒートポンプ配管がつぶれている
ヒートポンプ配管が何らかの原因でつぶれていると、水の流れが悪くなります。
配管が折れ曲がっていたり、強く圧迫されていたりすると、十分な水量を循環できなくなる可能性があります。
特に、
- エコキュートを移設した
- 配管工事を行った
- 外構工事を行った
- 配管周辺を工事した
といった後にエラーが発生した場合は、配管の状態を確認する必要があります。
③ ヒートポンプ配管が詰まっている
配管内部に異物などが入り、詰まりが発生している場合も循環不良の原因になります。
三菱電機では、据付直後の場合、工事中にシールパッキンや砂などが混入して配管が詰まる可能性についても案内しています。
新設工事の直後からエラーが出ている場合は、施工状態を含めて点検してもらうとよいでしょう。
④ 止水栓が閉じている
ヒートポンプ配管に取り付けられた止水栓などが閉じていると、水が正常に流れません。
三菱電機の公式資料でも、ヒートポンプ配管に止水栓(逆止弁付)など流れを妨げるものが付いている場合は外すよう案内されています。
工事後に突然エラーが出た場合は、止水栓の状態が原因になっている可能性もあります。
ただし、配管やバルブの操作に慣れていない方は、無理に操作せず施工業者に確認してもらうことをおすすめします。
⑤ ヒートポンプ配管から水漏れしている
ヒートポンプ配管から水漏れしている場合も、正常な循環ができなくなる可能性があります。
例えば、
- 配管接続部から水が漏れている
- 配管が破損している
- 継手から水がにじんでいる
などの症状がないか確認しましょう。
水漏れが確認できた場合は、エコキュートの使用を無理に続けず、専門業者へ点検を依頼してください。
⑥ ヒートポンプ配管が凍結している
冬場に120・121などのエラーが表示された場合は、ヒートポンプ配管の凍結も原因のひとつとして考えられます。
三菱電機の公式情報でも、HP/PIPEエラーの原因としてヒートポンプ配管の凍結が挙げられています。
寒い日の朝に突然エラーが出た場合は、配管の凍結を疑ってみましょう。
ただし、凍結した配管に熱湯をかけるなど、急激に温める方法は配管を傷める可能性があります。
自然に解凍するのを待つ、またはメーカーや施工業者へ相談することをおすすめします。
⑦ ヒートポンプ配管のA・Bが逆に接続されている
ヒートポンプ配管には、接続方向があります。
工事の際にA・Bの配管が逆に接続されている場合、正常に循環できずエラーが発生する可能性があります。
三菱電機の公式資料でも、HP/PIPEエラーの確認項目として、ヒートポンプ配管のAとBが逆に接続されていないかが挙げられています。
特に、設置直後からエラーが出ている場合は施工業者に確認してもらいましょう。
HP/PIPE(120)(121)が表示されたときの対処方法
では、実際にエラーが表示された場合はどうすればよいのでしょうか?
三菱電機では、原因に応じた処置を行ったうえで、ヒートポンプ配管のエア抜きを行うことが重要と案内しています。
基本的には次の流れで確認します。
STEP1|エラーコードを確認する
まずリモコンに表示されているコードを確認します。
- HP/PIPE
- PIPE/HP
- 120
- 121
など、表示されたコードを正確に確認してください。
可能であれば、リモコンの表示をスマートフォンで撮影しておくと、修理業者に相談するときに便利です。
STEP2|エコキュートに水が供給されているか確認
貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットに水が正常に供給されているか確認します。
三菱電機の公式FAQでも、水が供給されていない場合は、貯湯ユニットを満水にしてエア抜き運転を行うことが案内されています。
ただし、給水・排水設備の操作方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
STEP3|ヒートポンプ配管を目視で確認する
可能な範囲で、屋外に露出している配管を確認します。
チェックするポイントは、
- 配管がつぶれていないか
- 強く折れ曲がっていないか
- 水漏れしていないか
- 凍結していないか
- 工事などで配管が圧迫されていないか
などです。
異常を見つけた場合は、自分で配管を修理しようとせず、業者へ相談しましょう。
STEP4|エア抜き運転を行う
HP/PIPEエラーでは、エア抜きが非常に重要です。
三菱電機の公式点検コード検索では、HP/PIPEエラーについて、原因を確認した後に必ずヒートポンプ配管のエア抜きを行うよう案内されています。エア抜きを行わないと、再びHP/PIPEエラーが発生することがあります。
エア抜き運転の方法は機種によって異なります。
取扱説明書や据付工事説明書を確認するか、施工業者へ依頼してください。
また、三菱電機の資料では、エア抜きを行う際にはやけどに注意するよう注意喚起されています。
エラー解除後もすぐ再発する場合は?
HP/PIPEエラーの場合、原因を取り除かないままエラーだけを解除しても、再び表示される可能性があります。
三菱電機では、エラー表示後10分間は再度HP/PIPEが表示されることがあると案内しています。
そのため、
「エラーを解除したのにまた表示された」
という場合でも、すぐに本体故障と決めつける必要はありません。
まずは、
エア抜き → 配管の状態確認 → 水の供給状態確認
など、原因に応じた処置が必要です。
それでも繰り返しエラーが出る場合は、専門業者による点検をおすすめします。
HP/PIPE(120)(121)は自分で直せる?
原因によっては、エア抜きや凍結の解消などで復旧するケースがあります。
ただし、
- 配管のつぶれ
- 配管のつまり
- 水漏れ
- 配管の逆接続
- 止水栓
- ストレーナーのつまり
- タンク内部のメンテナンスバルブ
などが関係している場合は、専門的な点検が必要になることがあります。
特にエコキュートの配管や電気部分を自分で分解・修理するのは危険です。
「エラー解除だけすれば大丈夫」と考えず、原因を確認することが大切です。
設置直後に120・121が出た場合
エコキュートを設置したばかりなのに120・121が表示された場合は、施工状態を確認してもらいましょう。
三菱電機では、据付直後の場合、
- 配管内のエア噛み
- 配管のつまり
- 止水栓などによる流れの妨げ
- 配管のつぶれ
- 水漏れ
- 配管の逆接続
などが原因になる可能性が案内されています。
新設工事の直後であれば、まず施工した業者へ連絡するのがおすすめです。
冬に120・121が表示された場合
冬場の場合は、配管凍結の可能性もあります。
特に、
- 気温が大きく下がった朝
- 屋外配管が露出している
- 前日まで正常だった
- 急にエラーが表示された
という場合は、凍結を疑ってみましょう。
三菱電機も、ヒートポンプ配管の凍結をHP/PIPEエラーの原因のひとつとして挙げています。
凍結が疑われる場合は、配管に熱湯を直接かけるなどの無理な解凍は避け、自然解凍を待つか専門業者へ相談しましょう。
120・121が出たらエコキュートを交換するべき?
120・121が表示されたからといって、すぐにエコキュートを交換する必要はありません。
このエラーは、配管のエア抜き不足や止水栓、凍結、配管のつぶれ・つまりなど、配管側の問題でも発生します。
そのため、まずは原因を特定することが重要です。
一方で、エコキュートを長期間使用している場合は、修理と交換の両方を比較してみるとよいでしょう。
こんな場合は交換も検討しましょう
次のような状態なら、エコキュートの交換を検討するタイミングです。
- 設置から10年以上経過している
- 120・121以外のエラーも頻繁に出る
- お湯が沸かないことがある
- お湯の温度が安定しない
- 水漏れがある
- 修理をしても再び故障する
- 修理費用が高額になっている
- 部品の供給状況が気になる
エコキュートは一度修理しても、年数が経っていると別の部品が故障する可能性があります。
修理費用と新品交換の費用を比較して、今後何年使用するかを考えて判断しましょう。
HP/PIPE(120)(121)とU19の違い
三菱エコキュートには、ヒートポンプ配管の循環不良に関係する「U19」というエラーもあります。
U19は、三菱電機公式では**「ヒートポンプ配管循環不良」**とされ、貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の配管内で循環不良が起きている可能性があります。
U19についても、
- 水が供給されているか
- 配管内に空気が残っていないか
- 配管サイズ
- 止水栓
- 水漏れ
- 配管のつぶれ
- 配管のつまり
- 配管の逆接続
- 凍結
などが確認項目になります。
似た症状でもエラーコードによって確認箇所が異なるため、リモコンに表示されたコードを正確に伝えることが大切です。
HP/PIPE(120)(121)が表示されたときに業者へ伝えること
修理や点検を依頼するときは、次の情報を伝えるとスムーズです。
- メーカー:三菱電機
- エラーコード:HP/PIPE・120・121
- エコキュートの型番
- 設置年
- エラーが出た日時
- エラーが出る前に工事をしたか
- お湯が使えるか
- 沸き上げができるか
- 水漏れの有無
- 冬場の場合は凍結の可能性
特に、
「設置直後にエラーが出た」
のか、
「10年以上使用して突然エラーが出た」
のかによって、原因を調べる際のポイントが変わります。
三菱エコキュート「HP/PIPE(120)(121)」のまとめ
三菱エコキュートの「HP/PIPE」「120」「121」は、ヒートポンプ配管内の水が正常に循環できていない可能性があるエラーです。
主な原因として、
- ヒートポンプ配管のエア抜き不足
- 配管のつぶれ
- 配管のつまり
- 配管からの水漏れ
- 止水栓が閉じている
- ストレーナーのつまり
- 貯湯タンクユニットへの給水不足
- ヒートポンプ配管の凍結
- ヒートポンプ配管A・Bの逆接続
などが考えられます。
特に重要なのが、原因を確認したうえでヒートポンプ配管のエア抜きを行うことです。
三菱電機では、HP/PIPEエラーが表示された場合、処置後に必ずエア抜きを行うよう案内しており、エア抜きをしないと再度エラーが発生する可能性があります。
また、配管の修理や内部部品の確認には専門的な知識が必要です。
無理に自分で配管を分解したり、電気部品を触ったりせず、施工業者や専門業者に点検を依頼しましょう。
エラーが何度も出る場合は早めに点検を
「一度エラーを解除したら直った」という場合でも、再び120・121やHP/PIPEが表示される場合は、原因が残っている可能性があります。
特に、
・エラーが何度も繰り返す
・お湯が沸かない
・水漏れしている
・配管が凍結している
・エコキュートを10年以上使用している
という場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
修理で対応できるのか、新しいエコキュートへ交換したほうがよいのか、点検・見積もりを取ったうえで判断することをおすすめします。
