家族の未来と家計を守る!給湯器で実現する光熱費節約術と長寿命メンテナンス大全 - エコワン倉敷店

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2025.10.25

家族の未来と家計を守る!給湯器で実現する光熱費節約術と長寿命メンテナンス大全

 

 

はじめに:給湯器は「家計の守護神」です

 

毎日当たり前のように使っている給湯器。冬場の寒い時期はもちろん、一年中、私たちの快適な生活を支えてくれています。しかし、給湯器は家計の中で、ガス代や電気代といった光熱費の大きな割合を占める「隠れた大物」でもあります。

給湯器の効率的な使い方を知り、日々のちょっとした工夫を積み重ねることで、年間数万円単位の光熱費節約が可能です。さらに、適切なメンテナンスを行うことで、給湯器の寿命を延ばし、突然の故障による高額な出費や生活の不便を防ぐことができます。

この記事では、「今日から始められる節約術」と「給湯器を長持ちさせるメンテナンス」を徹底的に解説します。家族の未来と家計を守るための知識を、ぜひ身につけてください。


 

第1章:今日からできる!給湯器の光熱費節約術【実践編】

 

給湯器の節約は、「温度設定の最適化」「お湯のムダをなくす工夫」「追い焚きを極める」の3つの柱で成り立っています。

 

1. 温度設定を見直すだけで節約!「最適な温度」の極意

 

給湯器が消費するエネルギーの大部分は「水を温める」ために使われます。そのため、設定温度を必要以上に高くしないことが、最も簡単で効果的な節約術です。

 

1-1. 季節・用途別の推奨温度設定

 

季節や用途に応じて、設定温度をこまめに調整することが節約の鍵です。

用途・場所 推奨温度 節約のポイント
キッチン(食器洗い) 37℃〜40℃ 40℃あれば油汚れも落ちやすい。夏場は37℃でも十分。
洗面所(手洗い) 32℃〜35℃ 35℃あれば冷たく感じにくい。出しっぱなしに注意。
シャワー 38℃〜42℃ 1℃下げるだけでも年間のガス代が節約に繋がります。
お風呂の湯はり 40℃ 追い焚きで温度を上げるよりも、40℃で設定する方が効率的。
給湯器本体(高めに設定) 50℃〜60℃ 本体温度を高く設定することで、配管で熱が奪われるのを防ぎ、結果的に効率が良くなることがあります(特に冬場)。ただし、火傷には注意が必要です。

【節約の裏技:夏は本体設定温度を下げる】

夏場は水道水の温度が高いため、給湯器が水を温めるために必要なエネルギーが少なくて済みます。給湯器本体の設定温度を50℃程度に下げておくと、無駄な燃焼を抑えられます。

 

1-2. 混合水栓と給湯器の関係に注意!

 

台所や洗面台でよく使われる「シングルレバー混合水栓」は、給湯器からのお湯と水道水を混ぜて温度を調整しています。

  • 給湯器の設定温度を下げすぎると… 設定温度を低くしすぎると、混合水栓でいくら熱い側にレバーを回しても、設定以上の温度のお湯は出てきません。冬場に「お湯がぬるい」と感じたら、給湯器本体の設定温度を少し上げてみましょう。

 

2. お風呂の「追い焚き vs 足し湯」徹底比較!賢い選択は?

 

お風呂の温度が下がった時、リモコンには「追い焚き」と「足し湯」のボタンがあります。どちらを使うのがお得でしょうか?

項目 追い焚き 足し湯
仕組み 浴槽のお湯を循環させ、熱いお湯に戻して戻す(ガスまたは電気を消費) 新たに高温のお湯を注ぎ足す(ガスと水道水を消費)
光熱費(ガス) 安い(設定温度との差が小さい場合) 高い(水を温めるエネルギー)
水道代 かからない かかる
トータルコスト 一般的に最も安い 追い焚きより高くなることが多い
浴槽水位 変わらない 上がる
衛生面 雑菌が配管を通るので繁殖しやすい 新しいお湯なので衛生的

 

2-1. 結論:基本は「追い焚き」が経済的

 

ガス給湯器の場合、トータルコストで見ると「追い焚き」が最も安価になるケースが多いです。特に、お湯がまだそこまで冷めていない状態(例:入浴から2〜3時間以内)であれば、追い焚きに必要なエネルギーは少なくて済みます。

 

2-2. 足し湯が有利なケース

 

  1. お湯の量が減っている時:家族の入浴後にお湯の量が減ってしまった場合は、温度調整と同時に水位を戻せる「足し湯」が便利です。
  2. エコキュートの場合:エコキュートは深夜電力で沸かしたお湯(熱湯)を使うため、追い焚きよりも「高温差し湯(足し湯)」のほうが電気代が安く済む傾向があります。
  3. 衛生面を重視したい時:翌日のお湯など、雑菌の繁殖が気になる場合は、追い焚きよりも新しいお湯を足す「足し湯」が衛生的です。

 

2-3. お湯を冷まさない工夫で「追い焚き回数ゼロ」を目指す

 

最も安いのは、追い焚きも足し湯も使わないことです。

  • 家族の入浴時間を詰める:入浴間隔をなるべく空けず、連続して入る。
  • 浴槽のフタは必須:入浴時以外は必ずフタをして、熱が逃げるのを防ぐ。
  • 保温シートの活用:市販のアルミ保温シートを併用すると、さらに保温効果が高まります。

 

3. キッチン・シャワー・その他の節約テクニック

 

シーン 具体的な節約テクニック
シャワー 「こまめな止水」を徹底:髪や体を洗っている間は必ず止める。 ・節水シャワーヘッドの導入:手軽に水道代とガス代(お湯の量)をカットできます。 ・シャワーの温度を1℃下げる:年間を通じて節約効果が大きいです。
キッチン お湯の「出しっぱなし」をしない:食器洗いは「ため洗い」が基本。流水で洗う時間を短くする。 ・冬場の手荒れ対策に:給湯器の温度を上げるのではなく、ゴム手袋を活用する。
リモコン 「運転スイッチを切る」:使わない時はリモコンの電源を切りましょう。待機電力の節約になります。 ・「自動保温」をオフに:入浴しないのに勝手に追い焚きが始まる設定はOFFにしましょう。

 

第2章:給湯器を長持ちさせる!日常メンテナンスと予防法

 

給湯器の寿命は、一般的に10年前後とされています。適切なメンテナンスを行うことで、突然の故障を避け、寿命を最大限に延ばすことが可能です。

 

1. 自分でできる!簡単な日常のお手入れ

 

専門知識は不要!誰でもできる給湯器の簡単なお手入れをご紹介します。

 

1-1. 浴槽の循環アダプター(金具)の掃除

 

追い焚き機能付きの給湯器の場合、浴槽につながる循環アダプターは汚れが溜まりやすい場所です。

  • 手順
    1. 循環アダプター(浴槽内の金具)のフィルターを回して外す。
    2. 歯ブラシなどでフィルターに付着した髪の毛や湯垢などのゴミを丁寧に取り除く
    3. 取り外したフィルターを元通りにしっかりセットする。
  • 重要性:ここが詰まると、追い焚き機能の効率が落ちるだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなります。

 

1-2. 給湯器本体の外装と吸排気口のチェック

 

屋外設置型の給湯器は、雨風やホコリにさらされています。

  • 外装の掃除: 水で濡らした布で外装の汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合は、台所用中性洗剤を使用し、最後に乾拭きで水気を拭き取ります。※研磨剤や酸性・アルカリ性の洗剤は絶対に使用しないでください。
  • 吸排気口の確認: 給湯器の前面や上部にある給気口・排気口に、ホコリや蜘蛛の巣、落ち葉などが詰まっていないか確認します。詰まりは不完全燃焼の原因となり、非常に危険です。

 

1-3. 追い焚き配管の自動洗浄(機能があれば)

 

最近の給湯器には、浴槽の水を排水する際に自動で配管内を洗浄してくれる機能(自動配管洗浄)が付いているものが多いです。

  • この機能がオンになっているか、リモコンで確認しましょう。
  • 時々、市販の風呂釜洗浄剤(ジャバなど)を使って、手動で念入りに洗浄するとより清潔に保てます。

 

2. 冬の天敵!「凍結」の予防と緊急時の対処法

 

給湯器の故障で最も多いのが、冬場の**「凍結」による配管の破裂**です。寒波が来る前に必ず対策をしましょう。

 

2-1. 凍結予防の3大対策

 

ほとんどの給湯器には「凍結予防ヒーター」や「自動ポンプ運転」などの機能が搭載されていますが、より確実な対策が重要です。

  1. 【電源は抜かない】 リモコンの運転スイッチは「切」にしても大丈夫ですが、電源プラグは絶対にコンセントから抜かないでください。本体に内蔵されている凍結予防ヒーターや自動ポンプが作動しなくなります。
  2. 【浴槽に残り湯を張る】(追い焚き付き給湯器の場合) 浴槽の循環アダプター(金具)より5cm以上高い位置まで残り湯を張っておきましょう。外気温が下がると、給湯器が自動でポンプを回し、配管内の水を循環させて凍結を防ぎます。
  3. 【「水抜き」または「少量の通水」を行う】 特に冷え込みが厳しい夜は、最も確実な対策として行いましょう。
    • 通水:給湯栓(お湯側の蛇口)を少しだけ開け、一分間に4mm程度の水を流し続けます。水が動いている状態にすることで凍結を防ぎます。
    • 水抜き:長期不在時など、取扱説明書に従って給湯器本体や配管の水を抜く。

 

2-2. もし凍結してしまったら…

 

「お湯の蛇口をひねっても水が出ない」場合、凍結の可能性が高いです。

  • 絶対にしてはいけないこと熱湯をかける。急激な温度変化で配管が破裂する恐れがあります。
  • 正しい対処法
    1. リモコンの運転スイッチを切り、電源プラグは抜かない
    2. 凍っていると思われる配管や給水元栓にタオルなどを巻きつける
    3. 人肌程度(30℃〜40℃)のぬるま湯を、タオルにゆっくりかける。
    4. 自然に水が流れるようになるまで待つ(気温の上昇を待つのが最も安全です)。

 

第3章:トラブルシューティング:故障のサインとエラーコード対処法

 

給湯器が寿命に近づくと、様々なサインが現れます。「まだ使える」と放置せず、早めの対処が突然の故障を防ぎます。

 

1. 「故障の予兆」見逃してはいけない5つのサイン

 

以下の症状が現れたら、給湯器の交換時期が近いサインかもしれません。

サイン 危険度 原因の可能性
お湯の温度が安定しない 給湯器内の部品(水量サーボなど)の経年劣化。修理が必要。
リモコンにエラーが頻繁に出る 内部の基板やセンサーの故障。再起動で直っても放置は危険。
給湯器本体から異音・異臭がする 最上 「ピーッ」「キュルキュル」は内部部品の不具合。「ボンッ」という燃焼音がしたら不完全燃焼の可能性大。すぐに使用を中止し、業者に連絡!
お湯が出るまで時間がかかる 給湯器の劣化や、配管の保温材の劣化など。
給湯器本体から水漏れがある 内部配管の破損、またはパッキンの劣化。放置すると機器の腐食を招きます。

 

2. リモコンのエラーコード:まず確認すべきこと

 

リモコンに数字やアルファベットのエラーコードが表示されたら、慌てず次の手順を踏んでください。

  1. コードをメモする:何というエラーコードが出たかを控えておく。
  2. 取扱説明書を確認する:ほとんどのエラーコードは、取扱説明書に対処法が記載されています。
  3. 運転スイッチの「入/切」:一度リモコンの電源を切り、数分後に再起動することで、一時的な不具合は解消することがあります。
  4. 解決しない場合:メモしたエラーコードを伝え、給湯器のメーカーまたは専門業者に修理を依頼する。

<よくあるエラーコードの例>

  • 111 / 11:点火不良(ガス供給、給湯器内部の部品不具合)
  • 140 / 14:過熱防止装置作動(空焚き、温度センサーの異常など)
  • 290 / 29:給湯器内の循環不良(水量が足りない、ポンプの異常など)

 

まとめ:小さな工夫が大きな安心に繋がります

 

給湯器の光熱費節約も、長寿命化のためのメンテナンスも、すべては日々の「気づき」と「小さな行動」の積み重ねです。

  • 温度設定をこまめに調整する。
  • 追い焚きと足し湯を賢く使い分ける。
  • 循環アダプターを月に一度掃除する。
  • 寒い夜は凍結予防を欠かさない。

これらの知識を実践し、快適で経済的な暮らしを維持していきましょう。給湯器の調子が少しでもおかしいと感じたら、放置せずに専門業者に相談することが、最も賢明な選択です。

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